神岬村(読み)こうざきむら

日本歴史地名大系 「神岬村」の解説

神岬村
こうざきむら

[現在地名]積丹郡積丹町大字神岬町

明治初年(同二年八月―同六年の間)から同三九年(一九〇六)まで存続した村。余別よべつ村の西に位置する。東にワリシリ岬、西に神威かむい岬がある。余別村に近く草内くさない、その南に柾泊まさどまり尾根内おねない沼前ぬままい集落があり、この三地区には柾泊の六ヵ所など袋澗が多くみられた。うち柾泊は「廻浦日記」にマサトマリとみえ、「漁小屋一軒、其外追鰊舟のもの多し」と記される。明治六年の「後志国地誌提要」に神岬村とみえ、戸数八・人口二九、寄留戸数一七、人口一二七(うち男一〇五)、稲荷社(文化八年建立)が祀られ、図合船八・三半船一〇・保津船九・磯船一二。同一二年の「共武政表」に戸数二五・人口一六七、物産は鰊・鮑・鯣・煎海鼠・薪とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android