神崎河岸(読み)こうざきかし

日本歴史地名大系 「神崎河岸」の解説

神崎河岸
こうざきかし

[現在地名]神崎町神崎本宿

利根川に置かれた河岸場。元和二年(一六一六)定船場掟書(日東寺家文書)に神崎とみえ、定船場のほか脇筋で往還の者を渡さないこと、女人手負いのほか不審の者は留置き届出ることなどが通達されており、関所の役割を果していた。文化八年(一八一一)の十組奥川積問屋場所付(東京都立中央図書館蔵)では江戸小網こあみ町長島屋・加田屋の持場河岸になっている。寛永三年(一六二六)から翌年にかけての利根川の付替えで神崎森のすぐ下を巻いて東流する流路になり、こおり地区に蛇行していた流れもいま村方面に直流するようになった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android