日本歴史地名大系 「神扇村」の解説 神扇村かみおうぎむら 埼玉県:幸手市神扇村[現在地名]幸手市神扇平須賀(ひらすか)村の東に位置し、古利根川と庄内古(しようないふる)川との間の沖積地に立地する。南は遠野(とおの)村(現杉戸町)、東は平野(ひらの)村。村名は幸手一帯の領主であった一色氏が応永年間(一三九四―一四二八)に勧請したと伝える天神社の神体が、扇を持った神像であったことによると伝える。もとは三方が沼に囲まれ、天神社の社地のみが平野村の新田に続く丘であった。元来この天神社は平須賀村持であったが、万治元年(一六五八)平須賀村・遠野村の農民が当地を開発して移住し、平須賀村枝郷としたという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by