神本仏迹説(読み)しんぽんぶつじゃくせつ

山川 日本史小辞典 改訂新版 「神本仏迹説」の解説

神本仏迹説
しんぽんぶつじゃくせつ

神仏習合のなかで神が本地(ほんじ)で仏が垂迹(すいじゃく)とする思想および理論。仏本神迹説(本地垂迹説)に対する説。平安時代からおこったが,鎌倉初期に理論化され,伊勢神道の「神道五部書」はその理論書として有名。また元寇契機に神国思想が高揚し,「八幡愚童訓(はちまんぐどうくん)」や「神皇正統記(じんのうしょうとうき)」などによって主張された。さらに室町時代には吉田兼倶(かねとも)の唯一(ゆいいつ)神道によって強化され,江戸時代の国学思想の隆盛や明治初期の神仏分離もとともなった。

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旺文社日本史事典 三訂版 「神本仏迹説」の解説

神本仏迹説
しんぽんぶつじゃくせつ

神をもととし,仏はその垂迹であるとする説。

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