神柄(読み)かむから

精選版 日本国語大辞典 「神柄」の意味・読み・例文・類語

かむ‐から【神柄】

〘名〙 (「から」は、その物に備わっている本来性格本性、また、そのものの由来するところ、故(ゆえ)、などの意) 神の性格、本性。多く、副詞的に、神の性格のせいで、神の品格がすぐれているために、の意に用いられる。かみから。
万葉(8C後)二・二二〇「玉藻よし 讚岐の国は 国柄(くにから)か 見れども飽かぬ 神柄(かむから)か ここだ貴き」

かみ‐から【神柄】

※続日本紀‐天平一五年(743)五月五日・歌謡「そらみつ大和の国は、可未可良(カミカラ)し尊(たふと)くあるらし、この舞見れば」

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デジタル大辞泉 「神柄」の意味・読み・例文・類語

かむ‐から【柄】

神の性格・品格。かみから。
立山たちやまに降り置ける雪を常夏に見れども飽かず―ならし」〈・四〇〇一〉

かみ‐から【神柄】

かむから」に同じ。

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