神楽祠(読み)かぐらし

日本歴史地名大系 「神楽祠」の解説

神楽祠
かぐらし

[現在地名]大島町大字家房

源明げんめい山の南西麓、現沖浦東小学校運動場の一隅にある。現在、日見ひみに伝わる日見神楽発祥の地と伝える。

家房かぼうの沖で豊後ひめ(現大分県東国東郡姫島村)から来た船が難破。そのなかに一人の神官がおり、帰航の船が来るまで、土地の人々に神楽を教えたのが始まりという。修習の総仕上げの舞場に小祠を建てて祀ったのがこの神楽祠と伝える。現在神楽祠には石灯籠が残り、「藤四郎 八五両 文政七年正月一日」の銘を刻む。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 岩戸開 台本 五郎

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android