神社私考(読み)じんじゃしこう

改訂新版 世界大百科事典 「神社私考」の意味・わかりやすい解説

神社私考 (じんじゃしこう)

伴信友の著《神名帳標目私考》1巻,《神名帳標目私考附録》1巻,《若狭国官社私考》2巻,《若狭国神名帳私考》2巻の総称。信友は《神名帳標目私考》で,《延喜式》神名帳の初めに記した神名上,天神地祇座数,社前,大社,小社,祈年,月次,相嘗名神また鍬靫などについて考証,さらに附考として神位,神戸等のこと,一宮のこと,鎮守総社のことにも言及,《神名帳標目私考附録》で,神社の衰廃などについて記し,《若狭国官社私考》で,若狭国式内社42座について記し,《若狭国神名帳私考》で,同国内145所の神社につき考証している。1837年(天保8)より41年ころの撰,《伴信友全集》第2所収。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「神社私考」の意味・わかりやすい解説

神社私考
じんじゃしこう

江戸時代の国学者伴信友の著。6巻。天保 12 (1841) 年完成。「神名帳標目私考」 (1巻) ,「神名帳標目私考付録」 (1巻) ,「若狭国官社私考」 (2巻) ,「若狭国神名帳私考」 (2巻) から成る。神名をはじめ,神道に関する考証と自己所見を述べたもの。

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