神谷新田(読み)かみやしんでん

日本歴史地名大系 「神谷新田」の解説

神谷新田
かみやしんでん

[現在地名]所沢市神米金かめがね

下富しもとみ村の南にあり、南は所沢新田。北の堀兼ほりかね新田と村境が錯雑する。川越所沢道が南北に通る。享保期(一七一六―三六)開発の武蔵野新田の一で、村名は横見よこみ吉見よしみ(現吉見町)の農民神谷内蔵助により開墾されたことにちなむと伝える。入間いるま郡河越領に属した(風土記稿)幕府領検地は元文元年(一七三六)と宝暦八年(一七五八)に行われている(同書)。天保郷帳では高九八石余。化政期の家数二〇余(風土記稿)。慶応元年(一八六五)の長州戦争に際し幕府に七両を献金、同四年三月には新政府軍通行のため中山道大宮宿に人足六人を出している(明治元年「官軍先鋒賄方につき触書」北野天神社文書など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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