ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「禁反言の法理」の意味・わかりやすい解説 禁反言の法理きんはんげんのほうり 英米法系(→法系)の法原理。(1) 記録による禁反言,(2) 証書による禁反言,(3) 行為による禁反言の 3種がある。このうち (3)の禁反言は,表示者が表示をなした場合,その表示を受表示者が真実であると受け取って,自己の地位を変更させたとき,その後において表示者による異なる主張を禁じるものである。日本の表見代理制度(民法109,110,112),商法および会社法上のいわゆる外観優越の規定(商法14,24,537,会社法13,354など)は同じ趣旨によるものである。大陸法系における権利外観法理は,ほぼ同じ意義をもつと考えられている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by