福島金谷神社(読み)ふくしまかなやじんじや

日本歴史地名大系 「福島金谷神社」の解説

福島金谷神社
ふくしまかなやじんじや

[現在地名]串間市南方

福島川の河口部近くの左岸にある。近世には福島大明神と称した。現在は金谷神社とも通称する。祭神足利(大覚寺)義昭大僧正。嘉吉元年(一四四一)三月、将軍足利義教の弟で京都大覚寺にいた大覚寺義昭(尊宥)謀反の罪により逃亡先の永徳えいとく寺で自害した。その祟りにより福島に怪異があったため、藤原直久が城外に社を建てて祀り、のち豊州家の島津忠朝が福島を領知していた時に、吉田兼倶に神号を付けてくれるように頼み、明応七年(一四九八)九月二五日、後土御門天皇の勅により福島大明神と号したという(明応八年五月一六日「福島大明神社記」鈴木文書など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android