福田城跡(読み)ふくだじようあと

日本歴史地名大系 「福田城跡」の解説

福田城跡
ふくだじようあと

[現在地名]長崎市小浦町

中世の城跡。跡地城の高しろのたか跡と称され、天正年間(一五七三―九二)福田氏による築城という。福田の地は古く老手おいて村とよばれ、治承四年(一一八〇)隈平三平兼盛が地頭職を得てから福田村と改称みずからも福田氏を称したというが、改称はなお後代であろう。近くの舞岳まいだけ城・宮尾みやお城、丸木まるき館・手熊てぐま館は福田大和守忠兼の構築したものとされる。永禄八年(一五六五)福田はポルトガルとの貿易港として開かれるが、当時一千二五〇人余のキリシタンがおり、教会も建立された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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