改訂新版 世界大百科事典 「私家農業談」の意味・わかりやすい解説 私家農業談 (しかのうぎょうだん) 江戸後期の農書。越中国礪(砺)波郡下川崎村(現,富山県小矢部市)の宮永正運(1732-1803)が1789年(寛政1)に書きあげた。《農業全書》を手本に,地元の事情を多く加えて構成し,同時代の農書中もっとも充実した一書である。正運は本草学,漢詩,和歌,俳句などを学び,はばひろい教養が本書の基盤にあった。宮永家は土地の旧家で,農事指導に熱心な当主が多く,子孫のための手引きの意味で“私家”と題した。執筆者:筑波 常治 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by