私記(読み)シキ

デジタル大辞泉 「私記」の意味・読み・例文・類語

し‐き【私記】

個人として記したもの。私的な記録

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精選版 日本国語大辞典 「私記」の意味・読み・例文・類語

し‐き【私記】

  1. 〘 名詞 〙 公的な記録に対して、個人による記録。また、個人的に記録すること。
    1. [初出の実例]「長徳三年五月廿四日蔵人信経私記云、遣召主計助安倍清明、召問宜陽殿御劔等事」(出典中右記‐寛治八年(1094)一一月二日)
    2. [その他の文献]〔庾信‐陝州弘農郡五張寺経蔵碑〕

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普及版 字通 「私記」の読み・字形・画数・意味

【私記】しき

手記

字通「私」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の私記の言及

【日記】より

…しかしその後幕府や社寺における職務日記の記載が盛んになり,宮廷でも《御湯殿上日記》以下の女房日記をはじめ,《議奏日次案》や禁裏・仙洞の執次詰所(とりつぎつめしよ)日記などが書きつがれ,さらに伏見宮以下の各宮家の家司日記など,公武にわたって各種各様の職務日記が記録された。 これに対し個人の私的な日記の早い例としては,746年(天平18)の具注暦に書き込まれた記文があるが,さらに公家の間に日記の記載が盛んになるに伴い,公日記に対し〈私記〉とか〈私日記〉の称も生まれた。そのある程度まとまった記文を今日に伝える最初は,《宇多天皇御記》以下の三代御記であろうが,以後,天皇・皇族,摂関以下公卿・殿上人・官人,武家・僧侶・学者文人等,各階層の人々によって書かれた日記が数多く伝存している。…

※「私記」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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