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 アタイ

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デジタル大辞泉の解説

あたい【私】

[代]《「あたし」の音変化》一人称人代名詞。主に東京下町の婦女や小児が用いる。

あたくし【私】

[代]《「わたくし」の音変化》一人称の人代名詞。主として女性が用いる。

あたし【私】

[代]《「わたし」の音変化》一人称の人代名詞。「わたし」よりもくだけた言い方。男女ともに用いたが、現在では主に女性が用いる。

あっし【私】

[代]一人称の人代名詞。「わたし」のくだけた言い方。男性、特に職人などが多く用いる、いなせな感じの言い方。

あて【私】

[代]一人称の人代名詞。わたし。わて。京阪地方の庶民の用語で、主に女性が用いる。

し【私】

個人に関する事柄。わたくしごと。わたくし。「を滅する」⇔公(こう)

し【私】[漢字項目]

[音](呉)(漢) [訓]わたくし わたし ひそかに
学習漢字]6年
公でない、個人の立場。自分一身に関すること。わたくし。「私営私学私事私情私人私腹私欲私立私生活公私無私滅私奉公
ひそかに。表立たずに。「私語(しご)私淑
[難読]私語(ささめごと)

わい【私】

[代]
一人称の人代名詞。わし。おれ。「―が話したる」
二人称の人代名詞。おまえ。われ。「―はあほやな」
[補説]京阪地方で用いる。

わし【私/×儂】

[代]《「わたし」の音変化》一人称の人代名詞。近世では女性が親しい相手に対して用いたが、現代では男性が、同輩以下の相手に対して用いる。「―がなんとかしよう」
「こな様それでも済もぞいの、―は病になるわいの」〈浄・曽根崎

わたい【私】

[代]《「わたし」の音変化》一人称の人代名詞。多く東京下町の女性や女児などが、親しい相手に対して用いる。あたい。
「もう―の名を御存じだよ」〈逍遥当世書生気質

わたくし【私】

[名]
自分一人に関係のあること。個人的なこと。「―の用事で欠勤する」⇔公(おおやけ)
公平さを欠いて、自分の都合や利益を優先すること。また、公共のための事物を私物化すること。「―をはかる」
「造物主は天地万象を造りて―なし」〈逍遥小説神髄
公然でないこと。秘密であること。「―に処する」
[代]一人称の人代名詞。多く、目上の人に対する時や、やや改まった場合に用いる。男女ともに使う。

わたし【私】

[代]《「わたくし」の音変化》一人称の人代名詞。「わたくし」のくだけた言い方。現代では自分のことをさす最も一般的な語で、男女とも用いる。近世では主に女性が用いた。「―の家はこの近くです」「―としたことが」

わちき【私】

[代]一人称の人代名詞。江戸の遊女が用いた語。町家の娘が用いることもある。
「―の口から失礼ざますけれど」〈魯文安愚楽鍋

わっし【私】

[代]《「わたし」の音変化》一人称の人代名詞。わっち。
「実あ―もあの隠居さんを頼って来たんですよ」〈漱石草枕

わっち【私】

[代]《「わたし」の音変化》一人称の人代名詞。職人や遊女などが用いた語。
「―には頭(てん)から解りませぬ」〈露伴五重塔

わて【私】

[代]《「わたい」の音変化》一人称の人代名詞。わたし。あて。初め女性語であったが、後には男性も用いた。主に関西地方で使われる。

わらわ〔わらは〕【私/×妾】

[代]《「わらわ(童)」の意から》一人称の人代名詞。女性がへりくだって自分をいう語。近世では、特に武家の女性が用いた。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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世界大百科事典 第2版の解説

わたくし【私】

私の古字は厶である。厶は,音はボウであり,意味は〈それがし(某)〉である。禾は,原意は茎つきの穀物(たとえば稲やキビ)であり,転じて穀類を総称するようになった。したがって,私の原イメージは農耕する民衆の姿である。これに対して,公(おおやけ)は,大宅,大家から,皇居,天皇,朝廷,政府,国家,社会などを意味するようになった。公共,公正,公論と私腹,私欲,私論の対比にみられるように,公がプラスの価値であり,私がマイナスの価値であるとされてきた。

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大辞林 第三版の解説

あたい【私】

( 代 )
〔「あたし」の転〕
一人称。「あたし」よりくだけた言い方。主として東京下町や花柳界の女性や子供が用いた。

あたくし【私】

( 代 )
〔「わたくし」の転〕
一人称。「あたし」より丁寧で、「わたくし」よりはややくだけた言い方。主に女性が用いる。

あたし【私】

( 代 )
〔「わたし」の転〕
一人称。「わたし」よりややくだけた言い方。主に女性が用いる。 「 -に貴姉あなたのことを聞て来て呉れろつて/二少女 独歩

あっし【私】

( 代 )
〔「あたし」の転〕
一人称。職人などが用いる、いなせな言い方。

あて【私】

( 代 )
〔「わて」の転〕
一人称。わたし。京阪地方で、主に女性が用いる。 → わて

し【私】

自分個人に関すること。わたくし。 「公と-と」

わい【私】

( 代 )
(主として関西地方で)一人称。わし。 「今晩-どもと同伴して/当世書生気質 逍遥
二人称。同等もしくは目下の者に用いる。おまえ。 「 -は生命が惜しくないのか/同志の人々 有三

わたい【私】

( 代 )
〔「わたし」の転〕
一人称。主として、東京下町の女性などが、心やすい人との対話などで用いる。近世後期には、芸娼妓などが用いた。あたい。 「 -なぞへは御心配をかけないんですよう/当世書生気質 逍遥」 「おや、-かえ、ちつと/人情本・辰巳園

わたくし【私】

( 名 )
自分自身に関すること。個人的なこと。 「公と-の区別」
自分だけの利益や都合を考えること。自分勝手。私利私欲。 「 -のない誠実な人」
内密にすること。 「このことは-に願います」
( 代 )
一人称。男女ともに丁寧な言い方として、多く目上の人に対するときやあらたまった場面などで用いられる。 「 -は山下と申します」 「 -もお供いたします」

わたし【私】

( 代 )
〔「わたくし」の転。近世以降の語〕
一人称。「わたくし」よりもうちとけた場で用いる。現在、一人称としてもっとも普通の語で、男女ともに用いる。 「 -の読んだ本」 〔近世においては、女性が多く用い、特に武士階級の男性が用いることはなかった〕
[句項目]

わちき【私】

( 代 )
一人称。江戸の遊女・芸妓などが用いた語。町家の娘が用いることもある。わたし。 「今ぢやあ-のことなんざあ思ひ出しもしてはおくんなさるまいね/人情本・梅児誉美 」 「そんなら-がわりいから堪忍しておくんなさいな/人情本・梅児誉美

わっし【私】

( 代 )
〔「わたし」の転〕
一人称。「わっち」に同じ。 「あの隠居が東京に居た時分、-が近所にゐて/草枕 漱石

わっち【私】

( 代 )
〔「わたし」の転〕
一人称。身分の低い階層の男女が用いる。わっし。 「かう見えて、-も江戸つ子だからね/草枕 漱石」 〔もと奴詞やつこことば。のち、町家の女性や遊女なども用いるようになった。「さ候はば-めが鉄砲・鑓脇をおつつめ申すべい/雑兵物語」「みづからを捨てて-を御寵愛/柳多留 48」〕

わて【私】

( 代 )
〔「わたい」の転〕
一人称。わたし。関西地方で用いる。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内のの言及

【公私】より

…江戸期の荻生徂徠は次のように明解に定義する。〈公なるものは私の友なり。衆の同じくする所,これを公といい,己の独りもっぱらにする所,これを私という〉(《弁名》)。…

※「私」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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