秋の影(読み)あきのかげ

精選版 日本国語大辞典 「秋の影」の意味・読み・例文・類語

あき【秋】 の 影(かげ)

  1. 秋の景色。秋の風景
    1. [初出の実例]「もみぢ葉のまなく散りぬる木(こ)もとあきかげこそ残らざりけれ」(出典貫之集(945頃)一)
  2. 秋の月のひかりに照らし出された光景
    1. [初出の実例]「みちもせぬこよひの秋の影よなども中の月にかはらざるらん」(出典:衆妙集(1671)秋)
  3. ( 人の一生四季にたとえて ) 年齢的に衰え始めた容姿
    1. [初出の実例]「見るもうしむかふ鏡の秋の影おとろへまさる霜のよもぎは〈藤原家経〉」(出典:続後拾遺和歌集(1326)雑下・一一六六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android