秋の暮れ(読み)アキノクレ

精選版 日本国語大辞典 「秋の暮れ」の意味・読み・例文・類語

あき【秋】 の 暮(く)

  1. 秋の季節の終わり。暮れの秋。暮秋。晩秋。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「さりともとおもふ心も虫のねもよわりはてぬる秋のくれかな〈藤原俊成〉」(出典:千載和歌集(1187)秋下・三三三)
    2. 「しにもせぬ旅寝の果よ秋の暮」(出典:俳諧・野ざらし紀行(1685‐86頃))
  2. 秋の日の夕暮れ。秋の夕べ。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「すぎにしもけふわかるるも二みちにゆくかたしらぬ秋のくれかな」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)
    2. 「かれ朶に烏のとまりけり秋の暮〈芭蕉〉」(出典:俳諧・曠野(1689)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android