秋毫(読み)シュウゴウ

デジタル大辞泉 「秋毫」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐ごう〔シウガウ〕【秋×毫】

《秋に抜け替わった、獣のきわめて細い毛の意から》きわめて小さいこと。微細なこと。わずかなこと。いささか。「秋毫も誤ることがない」
「―の微に至るまでも原品たがうことなく摸さんと」〈露伴・風流魔〉

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精選版 日本国語大辞典 「秋毫」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐ごうシウガウ【秋毫】

  1. 〘 名詞 〙 秋に生えかわったばかりの、細くて先端の鋭い獣類の毛。転じて、きわめて微細なこと。わずかなこと。
    1. [初出の実例]「故挙秋毫者、不多力」(出典経国集(827)二〇・紀真象対策文)
    2. 「無心なれども、本誓に酬(こたへ)て利益すべき事、秋毫(シウガウ)も差(たが)はず」(出典:雑談集(1305)一)
    3. [その他の文献]〔史記‐項羽本紀〕

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普及版 字通 「秋毫」の読み・字形・画数・意味

【秋毫】しゆうごう(しうがう)

秋に細まった毛。〔孟子、梁恵王上〕は以て秋毫の末を察(み)るに足るも、輿(よしん)(車に積んだ薪)を見ず。則ち王之れを許さんか。

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