秋狂言(読み)アキキョウゲン

精選版 日本国語大辞典 「秋狂言」の意味・読み・例文・類語

あき‐きょうげん‥キャウゲン【秋狂言】

  1. 〘 名詞 〙 近世、陰暦九月から一〇月の半ば頃まで興行した狂言。また、その上演目録。一一月の顔見世狂言を正月興行としたため、この狂言はその年の最終興行にあたる。また、俳優の契約期限が切れる時期なので、「お名残り狂言」ともいう。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「程なく正月二の替り、嘉例の曾我に種々の持込、春狂言、曾我祭り、土用休、秋狂言、又顔見世の入替り」(出典:談義本・根無草(1763‐69)後)

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