科布(読み)シナヌノ

関連語 信濃布 名詞

百科事典マイペディア 「科布」の意味・わかりやすい解説

科布【しなぬの】

山地に自生するシナノキの樹皮の繊維から作った織物山形県などでわずかに生産される。茶褐色をしていて粗剛で織り目はあらく野趣に富む。以前は穀物用の袋などにされたが,現在はハンドバッグ,帯,座ぶとんなどに利用される。
→関連項目シナノキ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の科布の言及

【榀布】より

…科布,志奈布とも書く。シナノキの皮をはいで細くさいて糸につむぎ,これをいざり機(地機)で織った布。…

※「科布」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android