大学事典 「科目等履修生」の解説
科目等履修生
かもくとうりしゅうせい
non-degree students; special register students
正規の学生と異なり,大学で開設されている授業科目のうち必要な授業科目や興味関心のある授業科目だけを選んで履修する学生。正規の学生と同様,履修した授業科目について試験に合格すれば単位を修得できる。ここで修得した単位は正規の単位であるため,のちに当該大学の正規の学生となった場合,大学の定めるところにより,既修得単位として卒業に必要な単位に組み込むことができる。また,履修した単位は教員免許,社会教育および学芸員の資格修得のための単位としても使用できる。大学の科目等履修生として随時単位を修得して累積加算し,大学改革支援・学位授与機構の定める条件を満たせば,同機構から学士の学位を授与されることも可能である。ただし,この場合,短期大学や高等専門学校など一定の要件を満たした学校を卒業した者であることが条件になっている。この制度を利用して学士の学位を得る者の数は毎年3700~3900人にのぼる。
著者: 小笠原正明
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報