秦楽寺村(読み)じんらくじむら

日本歴史地名大系 「秦楽寺村」の解説

秦楽寺村
じんらくじむら

[現在地名]田原本町大字秦庄はたのしよう

寺川西岸、新木にき村の東南に位置。「磯城郡誌」は秦楽寺(神楽寺)・秦庄は古代の官人秦河勝の居住にちなむ名という。また「日本書紀」崇神紀にある笠縫邑かさぬいむらの地ともいわれ、「大和志」は「在十市新木二村間小祠尚存」と記す。当地の秦楽寺境内に笠縫神社があり、大神宮と称され大倭笠縫邑にあてる説もあるが、現桜井市域に比定する説もあり、確定しがたい。「二条宴乗記」元亀元年(一五七〇)九月二八日条に秦楽寺城の名がみえ、「国民郷士記」は秦楽寺伊予守の名をあげる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android