19世紀後半ロシアにおけるリアリズム美術運動のグループ。1870年に創立された移動美術展覧会参加者の通称。ペテルブルグ美術アカデミーの因襲的なアカデミズムに抗議して退学したクラムスコイほか14名の学生グループを中心に、先輩格のペローフらが加わって結成された。思想家ベリンスキー、チェルヌィシェフスキーらの思想的影響を受け、歴史的かつ社会的なテーマを軸に、民衆の躍動する姿や自然の美しさを陰影ゆたかなリアリズムの手法で描いた。この運動には、レーピン、スリコフ、レビタン、ワスネツォフ、マコフスキー、クインジ、ベレシチャーギンら多くの画家が参加し、当時のロシア画壇の一大勢力となった。
[亀山郁夫]
「移動展派」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...