稀覯書(読み)きこうしょ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「稀覯書」の意味・わかりやすい解説

稀覯書
きこうしょ

世の中に流伝している部数がきわめて少なく、稀(まれ)にしか巡り合うことができない本。希覯書、稀覯本とも記す。覯は見る、出会うの意。珍本、珍書、珍籍、稀本、稀書、秘本、秘笈(ひきゅう)、宝書などとほぼ同義。古写本古刊本などに用いるほか、近代の限定出版本をさしていうこともある。ただし『経籍訪古志』(森立之編・1856刊)、『日本訪書志』(楊守敬著・1897刊)などでは「罕覯之秘笈」「称為希覯」などと表現し、稀覯書という熟語は用いていない。おそらく後年rare bookの訳語として定着したのであろう。

[木村八重子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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