最新 地学事典 「稍深発地震」の解説
ややしんぱつじしん
稍深発地震
intermediate-depth earthquake
1920年ごろまでは,地震は浅い所で起こると考えられていたので,震源の深さを区別する必要はなかったが,和達清夫(1928)によって数百kmもの深さで起こるものもあることが明らかになり,以後,深さ60kmぐらいまでを浅い地震,300kmより深い地震を深発地震,その中間を稍深発地震と呼んだ。それぞれの地震にはっきりしたメカニズムの差は認められていないが,頻度分布において,次のような特徴がある。すなわち,稍深発地震の範囲では深さとともに頻度が減少し,300~450kmの間で最も頻度が低くなる。この下限はかんらん石-スピネルの相転移に対応していると考えられている。
執筆者:菊地 正幸
参照項目:深発地震
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

