日本歴史地名大系 「種子島方角糺帳」の解説
種子島方角糺帳
たねがしまほうがくただしちよう
一巻
成立 文化七、八年頃か
原本 種子島家(西之表市立種子島開発総合センター寄託)
解説 伊能忠敬の測量の参考資料のため種子島家で作られたと推測される。忠敬は鹿児島藩測量のために文化七年と九年の二回鹿児島に来ているが、種子島・屋久島の測量は二回目の同九年四月から五月にかけて実施された。内容は種子島の東西南北・惣回りの距離の記事に始まり、次いで島内一八ヵ村の村ごとに河川や道路の数、各施設や寺社、各村人家数と集落別内訳、およびそれぞれの村や集落までの島の中心起点(島主屋敷元の西町の札之辻)からの方位・距離、特記事項などからなる。これらのうち各村人家数はのちに伊能忠敬が作成した「九州東海辺沿海村順」と同じ。
活字本 「種子島研究」第二二・二三号合併号
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報