日本歴史地名大系 「稲福遺跡群」の解説 稲福遺跡群いなふくいせきぐん 沖縄県:沖縄島南部大里村稲福村稲福遺跡群[現在地名]大里村大城一三―一五世紀のグスクや拝所を含む集落遺跡群。標高一五〇―一八〇メートルほどの石灰岩丘陵上に形成され、稲福殿(いなふくうとうん)遺跡・上御願(いいぬうがん)遺跡・仲村御嶽(なかむらうたき)遺跡から構成される。丘陵上には沖縄戦前まで稲福(いなふく)集落があった。同集落の周りには上御願・仲村御嶽・中森(なかむい)の三御嶽と、稲福殿という祭祀場がある。またこの集落は三家が村立てをしたと伝承されている。こうした拝所数と村落創始家の数から、稲福は三つの祭祀集団が統合されたと考えられている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by