稲荷山宿(読み)いなりやまじゆく

日本歴史地名大系 「稲荷山宿」の解説

稲荷山宿
いなりやまじゆく

[現在地名]更埴市稲荷山町

北国西脇往還(善光寺道)にある宿場。稲荷山村の中荒なかあら町・なか町・八日ようか町・もと町の一部で構成される。宿の設置は村方旧記書抜(宮坂文書)に「天正十年三月ヨリ織田信長公御領分ニ相成、同年七月ヨリ信濃国四郡上杉景勝公御領分ニ相成、其節同年上方為押、当所新砦相立、右ニ付其町割出来、右町割縄張之内白狐飛込、依之地名ヲ稲荷山号、此時桑原郷十一ケ村之内ヨリ百姓罷出、当所引越御伝馬役相勤、其節之町割新町・五日町・横町・柳町右之通出来、後ニ新町ヲ荒町改、五日町を中町改、右之町内ニ而御伝馬役相勤、先年ヨリ御制札横町ニ南向有之、文禄五年東向ニ相成」とあって、天正一〇年(一五八二)上杉景勝により町割され、桑原郷一一ヵ村から移住した者が、宿駅業務を担ったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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