稽古筆七いろは(読み)けいこふでななついろは

精選版 日本国語大辞典 「稽古筆七いろは」の意味・読み・例文・類語

けいこふでななついろは【稽古筆七いろは】

  1. 歌舞伎世話物一幕。河竹黙阿彌作。慶応三年(一八六七江戸市村座初演。赤穂義士銘銘伝(めいめいでん)で、旧来の作に、足軽寺岡平右衛門が、鳩の親子恩愛に感動して父に仇討を告げ、父の切腹にはげまされて出立する筋が追加された。通称、鳩の平右衛門。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「稽古筆七いろは」の解説

稽古筆七いろは
けいこ ふでしちいろは

歌舞伎・浄瑠璃外題
作者
河竹新七(2代)
初演
慶応3.8(江戸・市村座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の稽古筆七いろはの言及

【忠臣蔵物】より

…これに次いで名高いのは《太平記忠臣講釈》(1766年10月竹本座)で,以後の浪士劇は,何らかの意味で,この両作の影響下に置かれている。代表的なものとしては,人形浄瑠璃に《忠臣後日噺》(1772年4月大坂北堀江市ノ側芝居),《いろは蔵三組盃》(1773年7月大坂北新地芝居),《忠臣伊呂波実記》(1775年7月江戸肥前座),《本蔵下屋敷》(1878年4月大阪大江橋席)などがあり,歌舞伎には《義臣伝読切講釈》(《忠臣連理廼鉢植》,1788年(天明8)3月大坂北堀江市ノ側芝居),《いろは仮名四十七訓(もじ)》(弥作の鎌腹,1791年9月大坂角の芝居),《裏表忠臣蔵》(蜂の巣の平右衛門,落人,宅兵衛上使,1833年3月江戸河原崎座),《仮名手本硯高嶋》(赤垣源蔵徳利の別れ,1858年5月江戸市村座),《忠臣蔵後日建前》(女定九郎,1865年閏5月江戸中村座),《稽古筆七いろは》(鳩の平右衛門,1867年8月市村座),《伊呂波実記》(松浦の太鼓,1878年9月大阪戎座),《土屋主税》(1907年10月大阪角座)などのほかに,4世鶴屋南北の《東海道四谷怪談》(1825年7月中村座)のような外伝仕立ての傍系作があり,また,近代のものとしては,真山青果の《元禄忠臣蔵》が名高く,かつ優れている。(2)講談,浪曲にも,赤穂浪士の討入を題材とした作品群〈赤穂義士伝〉がある。…

※「稽古筆七いろは」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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