穂掛け(読み)ほかけ

精選版 日本国語大辞典 「穂掛け」の意味・読み・例文・類語

ほ‐かけ【穂掛・穂懸】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ほがけ」とも )
  2. 田に立てた竹、氏神、ほこら、墓、門口、自在かぎなどに稲の初穂を二、三本かけて神に奉ること。新米収穫を神に感謝する行事。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「初雁のにへのひるげのつかなりとほかけぞすべきいかがかへさん」(出典:散木奇歌集(1128頃)雑上)
  3. 刈りとった稲を乾かすため、はせ(はさ)などにかけること。〔書言字考節用集(1717)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の穂掛けの言及

【八朔】より

…八朔盆といって盆月の終了を意味する伝承もある。西日本各地にはタホメ,サクダノミなどと称して田に出て作柄を褒めてまわる予祝儀礼があるし,稲の初穂を神に献じる穂掛けの儀礼をする所が全国に点々とある。香川県など瀬戸内には馬節供といって新粉細工や張子の馬を男児誕生の家へ贈ったり,関東地方には生姜節供といってショウガを持たせて嫁に里帰りさせる所がある。…

※「穂掛け」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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