穴吹神社(読み)あなふきじんじや

日本歴史地名大系 「穴吹神社」の解説

穴吹神社
あなふきじんじや

[現在地名]奈良市古市町

古市ふるいち町集落の西方、小字穴栗あなくり鎮座。旧村社。元禄四年(一六九一)の社号標石に「穴栗四社大明神」とみえ、伊栗いぐり(太玉命)・穴栗社(高御産霊尊)青榊あおさかき社・辛榊からさかき社を祀る。「延喜式神名帳頭註」には猿田さるた彦を祀るとある。「延喜式」神名帳の添上そえかみ郡「穴吹神社」に比定される。同書金剛寺本にはアナフキの訓注がある。また同書享保板本は社名を「穴次」とし、寛弘九年(一〇一二)三月一一日の大和国今木庄坪付案文進状(東大寺文書)には「穴久理」、長承二年(一一三三)の「春日大明神垂跡小社記」には「穴栗」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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