空中査察(読み)くうちゅうささつ(英語表記)aerial inspection

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

空中査察
くうちゅうささつ
aerial inspection

核時代における奇襲防止そのほかを目的とし,航空機などによって行う国際査察。 1955年7月 21日,アメリカの D.アイゼンハワー大統領は四大国首脳会議でソ連に対し「米ソ相互間での空中査察および軍事施設の青写真の交換」について提案した。これをきっかけに東西双方からいくつかの提案が行われ,57年頃にはかなり具体的に交渉された。ソ連案は,東西ヨーロッパの大部分,および米ソ両国領土の一部を空中査察のため開放しようとするものであり,またアメリカ案はアメリカ,ソ連,カナダの全土,および東西ヨーロッパ全域,または北極圏,および東西ヨーロッパ全域を査察の対象としていた。しかし,双方とも一見公平そうで,実は相手側に不利な主張をしていたため,合意には達しなかった。だが,冷戦の終了を受け,90年に北大西洋条約機構 NATO加盟国とワルシャワ条約機構加盟国は,航空機による領土査察の相互受入れを目指す交渉を開始,92年3月オープンスカイズ条約として調印にいたった。これによって,NATO・旧ワルシャワ条約機構加盟 25ヵ国は,各国の領土に対する空中査察を受入れることになった。

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大辞林 第三版の解説

くうちゅうささつ【空中査察】

他国の軍事力の配備状況などを、偵察機や人工衛星などで上空から撮影し、調査すること。

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