空印寺(読み)くいんじ

日本歴史地名大系 「空印寺」の解説

空印寺
くいんじ

[現在地名]小浜市男山

後瀬のちせ山の北側山裾にある。建康山と号し、曹洞宗。本尊釈迦如来。当寺の地は長源ちようげん寺の旧地で、大永二年(一五二二)以後守護館として存続した。江戸時代、小浜藩主京極忠高の時、父高次の牌所として寺を建立、高次の法号をとって泰雲たいうん寺と号した。寛永一一年(一六三四)酒井忠勝若狭に入部してのち父忠利の牌所とし、泰雲山建康けんこう寺と改めた。寛文年中(一六六一―七三)酒井忠直は祖父忠利・父忠勝の法号をもって現寺名とし、以後酒井氏代々の菩提寺となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の空印寺の言及

【八百比丘尼】より

…800歳に達したという伝説上の老比丘尼で,全国を旅したといわれている。福井県小浜市の空印寺の洞穴に住み,その容貌は美しく,15,16歳のように見えたという。若さを保っているのは,禁断の霊肉である人魚の肉あるいは九穴の貝(アワビ)を食べたためと伝えられ,たいてい異人饗応譚が伴っている。…

※「空印寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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