穿通枝梗塞(読み)せんつうしこうそく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「穿通枝梗塞」の意味・わかりやすい解説

穿通枝梗塞
せんつうしこうそく

脳の深いところにできた小さな梗塞 (こうそく) のこと。ラクネはラテン語で「小さな穴」の意。高血圧による血管変化が原因とされる。運動障害あるいは感覚障害といった単純な症状のみを示すことが多く,無症状のこともある。単発では意識障害失語などの重大な機能障害を招くことはないが,再発・多発することが多く,そうなると痴呆化や日常生活能力の低下といった問題が出る。病巣は小さいため脳波検査や脳血管撮影では発見しにくい。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android