精選版 日本国語大辞典 「突合」の意味・読み・例文・類語
つき‐あわ・せる ‥あはせる【突合】
〘他サ下一〙 つきあは・す 〘他サ下二〙
① 互いに勢いよく刺したり、強く当てたりする。
※古活字本毛詩抄(17C前)一一「羊がから処へのる時に角をつき合わせてくるやわらいだなりぞ」
② 同時に鐘を撞(つ)く。
※百丈清規抄(1462)三「七下の鐘を撞あわするぞ」
③ 近く向かい合わせる。
④ 両方を照らし合わせてくらべる。ひきあわせる。照合する。
※史記抄(1477)一二「桀はわるい者の惣名ぞ。夏桀が名につきあわせたでこそあれぞ」
⑤ 両方を向かい合わせて話をさせる。対席させる。対決させる。
つき‐あわせ ‥あはせ【突合】
〘名〙
① 両者を対席させること。
② 両方を照らし合わせること。
つき‐あわ・す ‥あはす【突合】
[1] 〘他サ下二〙 ⇒つきあわせる(突合)
[2] 〘他サ五(四)〙 =つきあわせる(突合)
※詞葉新雅(1792)「カホヲツキアハシテ ひたおもてに」
※夢の女(1903)〈永井荷風〉一七「額を突合して坐って居た」
つき‐あ・う ‥あふ【突合】
〘自ワ五(ハ四)〙 両方から突く。互いに突く。
※古活字本毛詩抄(17C前)一一「つきあわいで和したぞ」
※俳諧・文政句帖‐九年(1826)九月「もち前の角つき合や鹿の恋」
つき‐あい ‥あひ【突合】
〘名〙 突きあうこと。衝突すること。
※俳諧・文政句帖‐五年(1822)閏正月「つき合の凉しや木は木金は金」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報