( 1 )「教訓抄」(一二三三)や「体源抄」(一五一二)の記述に、打楽器で抑揚のある奏法を「加拍子」といい、とくに鞨鼓拍子の奏法を「突拍子(とひょうし)」というとあり、「とっぴょうし」はこれを比喩的に用いて成立した表現と思われる。しかし、語源は早くから不分明になっていた。
( 2 )江戸中期から、これを強めて「とっぴょうしもない」の形が多く用いられ、近代でも「とっぴょうしな」の形が用いられている。
「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...