突込む（読み）ツキコム

デジタル大辞泉

つき‐こ・む【突（き）込む】

［動マ五（四）］「つっこむ」に同じ。
「杉箸をむざと―・んで」〈漱石・吾輩は猫である〉

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

つき‐こ・む【突込・搗込・築込】

1. [ 1 ] 〘 他動詞 マ行五（四） 〙
   1. [ 一 ] ( 突込 ) ＝つっこむ（突込）[ 一 ]
      1. [初出の実例]「げにとうなづくよりはや帯をつきこみてしたり」(出典：評判記・色道大鏡（1678）三)
      2. 「脇指を此腹へつきこむ」(出典：浄瑠璃・傾城反魂香（1708頃）中)
   2. [ 二 ] ( 搗込 )
      1. ① 餠に他のものを入れてつく。
         1. [初出の実例]「古郷や餠につき込春の雪」(出典：俳諧・文化句帖‐四年（1807）正月)
      2. ② 醸造するためにしこむ。
         1. [初出の実例]「ミソヲ tçuqicomu(ツキコム)」(出典：日葡辞書（1603‐04）)
2. [ 2 ] 〘 自動詞 マ行五（四） 〙 ( 突込 ) ＝つっこむ（突込）[ 二 ]
   1. [初出の実例]「又何故ですと突(ツ)き込(コ)むのも、何だか伏兵に罹(かか)る気持がして」(出典：野分（1907）〈夏目漱石〉六)
3. [ 3 ] 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 ( 築込 ) ⇒つきこめる（築込）

出典　精選版 日本国語大辞典