精選版 日本国語大辞典 「突込」の意味・読み・例文・類語
つっ‐こ・む【突込】
(「つきこむ(突込)」の変化した語)
[1] 〘他マ五(四)〙
② 勢いよく入れる。また、すっぽりと入れる。
※雑兵物語(1683頃)上「替㮶杖を〈略〉右の脇に後の胴のすいた所へつっこんでおきなされよ」
③ 全部のものをへだてなくいっしょにする。二つ以上のものをつき混ぜる。ならす。平均する。
※雑俳・五色墨(1809)「突込んで・木戸の子も出す寺小屋場」
④ なかに取り入れる。奥底まで入れる。特に、飲食物を腹中に詰めこむ。
※雑兵物語(1683頃)上「此二色のわけを能々ほて腹へつっこんでおけ」
[2] 〘自マ五(四)〙
① 勢いよく中にはいる。無理に押し入る。突進する。はいりこむ。
② ものの内面に深くはいりこむ。一つのことに深くかかわりあう。また、弱点や核心に触れるようにする。
③ 一段と深刻に演技する。転じて、ことさらに感情を込めた声で歌ったり呼んだりする。
④ めりこむ。落ちこむ。
⑤ 取引市場で、相場が下落する。勢いに乗じて売り進む。安値にかまわず売りこむ。
つっ‐こみ【突込】
〘名〙 (「つきこみ(突込)」の変化した語)
① つっこむこと、また、その勢い。突進。突入。
② 全部を分けへだてしないでいっしょにすること。二つ以上のものをつき混ぜること。こみ。〔詞葉新雅(1792)〕
③ ものの内面に深くはいりこむこと。
④ 「つっこみうり(突込売)」の略。
⑤ 「つっこみあたま(突込頭)①」の略。
⑥ 「つっこみあたま(突込頭)②」の略。
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