最新 地学事典 「窒素同位体比」の解説
ちっそどういたいひ
窒素同位体比
nitrogen isotope ratio
窒素には質量数14と15の二つの安定同位体が存在し,両者の比率を意味する。大気N2はアトムパーセントで99.634の14Nと0.366の15Nが存在する。両者の比(15N/14N)は自然界では±0.02%の範囲で変動する。生物界金体の15N含量は大気N2より若干高くなっている。これは生物学的窒素固定と脱窒の際の窒素同位体分別の差に起因している。山岳森林地帯から水の流れに沿って,沿岸,海洋へと生物体およびその起原物質の15N含量は増大していく。宇宙空間では15Nの分布は不均一で,太陽系の属する銀河系の中心では15N含量が大幅に少なくなっている。
執筆者:和田 英太郎
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

