英太郎(読み)ハナブサ タロウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「英太郎」の解説

英 太郎(初代)
ハナブサ タロウ


職業
新派俳優(女形)

本名
上田 英太郎

別名
俳名=寸魚

生年月日
明治18年 11月19日

出生地
京都府

学歴
大阪府立高商卒

経歴
株屋に勤めた後、明治35年秋月桂太郎入門、英太郎を名乗った。その後女形をめざし喜多村緑郎の門に転じ、44年大阪浪花座「琵琶歌」で幹部となった。大正2年河合武雄の公衆劇団に出演、東京新派に入り、関西第2成長団に転じたが再び新派に戻り、新劇座結成に参加。当たり役は「遊女夕霧」の円玉女房、「明治一代女」の秀吉、「仮名屋小梅」の小梅などの脇女形。

受賞
芸術選奨〔昭和29年〕

没年月日
昭和47年 4月3日 (1972年)

家族
養女=英 つや子(新派女優)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「英太郎」の解説

英 太郎(1代目)
ハナブサ タロウ

明治〜昭和期の新派俳優(女形)



生年
明治18(1885)年11月19日

没年
昭和47(1972)年4月3日

出生地
京都

本名
上田 英太郎

別名
俳名=寸魚

学歴〔年〕
大阪府立高等商業学校卒

主な受賞名〔年〕
芸術選奨〔昭和29年〕

経歴
株屋に勤めた後、明治35年秋月桂太郎に入門、英太郎を名乗った。その後女形をめざし喜多村緑郎の門に転じ、44年大阪浪花座「琵琶歌」で幹部となった。大正2年河合武雄の公衆劇団に出演、東京新派に入り、関西第2成長団に転じたが再び新派に戻り、新劇座結成に参加。当たり役は「遊女夕霧」の円玉女房、「明治一代女」の秀吉、「仮名屋小梅」の小梅などの脇女形。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「英太郎」の解説

英太郎 はなぶさ-たろう

1885-1972 明治-昭和時代の舞台俳優。
明治18年11月19日生まれ。35年成美(せいび)団の秋月桂太郎(けいたろう)の門下となり,初代英太郎を名のる。新派ひとすじの脇役の女方として活躍。当たり役は「遊女夕霧」の円玉女房,「明治一代女」の秀吉(ひできち)など。昭和47年4月3日死去。86歳。京都出身。大阪高商卒。本名は上田英太郎。俳名は寸魚。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「英太郎」の解説

英 太郎 (はなぶさ たろう)

生年月日:1885年11月19日
明治時代-昭和時代の舞台俳優
1972年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の英太郎の言及

【新派】より

…他の各座もしばらく雌伏期にあったが,1902年になり,歌舞伎界で団菊左の名優があいついで没すると,〈新派〉は一挙に全盛期をむかえることになった。04年から明治末まで数年間,《想夫恋》《高野聖》《乳姉妹(ちきようだい)》《己が罪》《俠艶録(きようえんろく)》《通夜物語》《婦系図》など,尾崎紅葉,泉鏡花,菊池幽芳,渡辺霞亭らの新聞小説の劇化と,畠山古瓶(こへい),花房柳外,田口掬汀(きくてい),小栗風葉,柳川春葉,小島孤舟,佐藤紅緑らの作者が脚本を書き,俳優としては井上正夫,福島清,村田正雄,山崎長之輔,英太郎,木下吉之助,山田九州男,藤村秀夫らが輩出した。全盛期には松竹によって〈本郷座〉でしばしば新派大合同公演がもたれ,そこは〈新派のメッカ〉といわれた。…

※「英太郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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