竃場(読み)かまば

精選版 日本国語大辞典 「竃場」の意味・読み・例文・類語

かま‐ば【竈場・釜場・窯場・罐場】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 竈場 ) 酒や醤油などを醸造するかまを据えて置く場所。
  3. ( 釜場 ) 湯をわかすための釜が設置してある場所。
    1. [初出の実例]「家は矢張百姓で、あととり息子で、工場ぢゃ釜場の腕利きぢゃやたらきいた」(出典:綿(1931)〈須井一〉三)
  4. ( 窯場 ) 陶磁器を焼くかまのある仕事場
    1. [初出の実例]「若いものが此様な三年坂あたりの窯場(カマバ)なんどに、聞くも淋しい独り寝の枕して、冷い夜着を被て明かしたとあっては男が下る」(出典椀久物語(1899)〈幸田露伴〉三)
  5. ( 罐場 ) 艦船などの汽罐室。
    1. [初出の実例]「夏の土用よりも熱い思ひで汗を滴らし、罐場を一足出るとすぐに」(出典:海に生くる人々(1926)〈葉山嘉樹〉二四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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