精選版 日本国語大辞典 「立て合わす」の意味・読み・例文・類語
たて‐あわ・す‥あはす【立合】
- 〘 他動詞 サ行下二段活用 〙
- ① 戦いをまじえる。交戦する。
- ② 牛車を立てるとき、二台を組み合わせるようにする。
- [初出の実例]「男車の交らひもうとき人にはあらで、親しうたてあはせて」(出典:落窪物語(10C後)二)
- ③ 戸を両方から寄せて閉じる。
- [初出の実例]「中門とは、門の真中には非ず。〈略〉両の扉をたてあはする所也」(出典:応永本論語抄(1420)郷党第一〇)
- ④ いけ花で、別種の花や木を一つの花瓶にいけて構成する。
- [初出の実例]「ことに前の三ぼくと四草と、ゆめゆめたてあはせぬ事也」(出典:仙伝抄(1445))
- ⑤ 二つのものを比較する。くらべる。
- [初出の実例]「しかりといへども非をたてあはするに打擲の咎いささか重し」(出典:御伽草子・鴉鷺合戦物語(室町中))