立売中之町(読み)たちうりなかのまち

日本歴史地名大系 「立売中之町」の解説

立売中之町
たちうりなかのまち

下京区四条通柳馬場西入

東西に通る四条通(旧四条大路)を挟む両側町。町の中央を南北堺町さかいまち通が通る。

平安京の条坊では町の北側は左京四条四坊二保五町南、南側は左京五条四坊一保八町北の地。平安時代中期以降は四条万里小路の西南の地。「本朝世紀」康和元年(一〇九九)一〇月二五日条に「夕、四条万里小路以西、東洞院辺有火、右少将有家々焼了、件人為勅使、参伊勢之間也」とあり、右少将有家の家があったらしい。

祇園社の「社家記録」の観応元年(一三五〇)六月一四日条に「馬上未刻差定、四条・万里少路南西頬三郎男味噌、則出領請文之間、不及遣責、公人罷帰云々、闕者甥通札不打云々」と記されており、南北朝期の当地に味噌屋があったことが確認できる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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