立興寺(読み)りゆうこうじ

日本歴史地名大系 「立興寺」の解説

立興寺
りゆうこうじ

[現在地名]下市町大字下市小字惣上

恵日山東之坊と号し、浄土真宗本願寺派。本尊阿弥陀如来立像。建治年間(一二七五―七八)親鸞の直弟唯円の開基と伝えられる。唯円は親鸞高弟二四人の中の一人に数えられる念仏者で、「歎異抄」の撰者。たまたま関東より上って西国教化をはかるに際し、当地に一宇を創立、東国から来た僧の坊舎との意味で東坊ともいった。正応二年(一二八九)二月六日当地で死去、墓は境内裏山中腹にある。文明七年(一四七五)九月二八日本願寺八世蓮如より親鸞絵像を下付され(現存)、そのとき立興寺の寺号を賜ったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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