日本歴史地名大系 「竜村」の解説 竜村りゆうむら 高知県:土佐市竜村[現在地名]土佐市宇佐(うさ)町竜横浪(よこなみ)半島の先端、竜岬付根の入江に面する半農半漁の小村。北は井尻(いのしり)村、西は浦(うら)ノ内(うち)村(現須崎市)。近年、横浪黒潮ラインと宇佐大橋の開通により、井尻・宇佐と直結した。集落南方に広さ四万平方メートルの湿原蟹(かに)ヶ池(七葉の池)、西南山麓に四国霊場三六番札所青龍(しようりゆう)寺がある。近年、関(せき)ノ裏(うら)で七世紀の集落遺跡が発見されたが、これは古代海部のもので、蟹ヶ池周辺で水稲耕作も行っていたとみられる(土佐市史)。天正一七年(一五八九)の宇佐郷地検帳にみえる「竜ノ村」はすべて「青龍寺分」で、四八筆の農耕地のうち四〇筆まで青龍寺の手作地または脇坊分。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by