竜護寺(読み)りゆうごじ

日本歴史地名大系 「竜護寺」の解説

竜護寺
りゆうごじ

[現在地名]富来町酒見

酒見さかみの集落西方山中にある。金谷山と号し、曹洞宗本尊釈迦如来。応永二年(一三九五)総持寺如意庵の開基実峰良秀が、竜神受戒の因縁によって草創し、弟子貝林を開山としたことに始まる(貞享二年寺社由緒書上)。総持寺直末の一つで、同三一年八月の瑩山紹瑾の仏事に際し、僧衆の接客を禁じた掟書に総持寺五院などとともに竜護寺がみえる(総持寺文書)。慶長一七年(一六一二)火災で焼失したが(「明和年中御用留」竜護寺文書)、竜室頼泉が中興となり本尊・梵鐘などを新調(万治二年「鋳造梵鐘銘写」・延宝六年「頼泉仕立置什物留」ともに同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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