端折り(読み)ハショリ

デジタル大辞泉 「端折り」の意味・読み・例文・類語

はしょり【折り】

着物すそはしょること。「端折りを高くする」「しり端折り

つま‐おり〔‐をり〕【端折り/爪折り】

はしを折ること。また、そのもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「端折り」の意味・読み・例文・類語

つま‐おり‥をり【端折・爪折】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ものの端をおること。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「傘。蛇の目は賤し。紅葉のしら張、爪折(ツマオリ)したてがよし」(出典洒落本当世風俗通(1773)極上之息子風)
  3. つまおりがさ(端折傘)」の略。
    1. [初出の実例]「麻𧘕𧘔の侍ひ一人、股立ちにて、朱の爪折(ツマヲリ)・筒守りの付いたる長柄を差掛け」(出典:歌舞伎・隅田川花御所染(1814)三立)
  4. つまおりがさ(端折笠)」の略。
  5. つまおりようじ(爪折楊枝)」の略。
    1. [初出の実例]「禿は菜種大夫の床へゆく、帯を引ずり、つまおりをくはへながら」(出典:洒落本・阿蘭陀鏡(1798)三)
  6. 昔、沖縄で、神を礼拝すること。
    1. [初出の実例]「利勇曚雲等が眼を遮り、わが亡妻の首をもて、王女の御身に代らせ給へ、と心の中に爪折(ツマヲリ)し」(出典:読本椿説弓張月(1807‐11)続)

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