端立町
はたてまち
[現在地名]松前郡松前町字豊岡
近世から明治三三年(一九〇〇)まで存続した町。近世は松前城下の一町。馬形を冠する場合もあり、羽立町とも称した(天保一四年「御触留書」市立函館図書館蔵など)。大松前川と伝治沢川(大泊川)に挟まれた海岸段丘上の西側にあり、西方は袋町。当町を含む海岸段丘上の台地を「まかどの」「まがとの」と称し、馬形野観音が文安―宝徳年間(一四四四―五二)頃造立され、のち法華寺西隣に移転したという(「御社記」和賀家文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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