竹内吟秋(読み)たけうち・ぎんしゅう

朝日日本歴史人物事典 「竹内吟秋」の解説

竹内吟秋

没年:大正2(1913)
生年天保2(1831)
明治時代の陶工。絵付師として有名。加賀(金沢)藩士浅井長右衛門の長男。幼名は源三郎。皚斎・有節斎などと号した。明治11(1878)年に山代温泉の塚谷誠について陶法を修め,12年には自費で私学校を開き陶画法を教えた。13年には九谷陶器会社の支配人となり,14年には東京へ出て,18年にはG.ワグナーについて陶画法を学んだ。作風細密筆法で赤と金彩を駆使し,中国風図案の影響を強く受け,華麗な色絵法を完成した。27年には石川県立工業高校の教職についた。

(矢部良明)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「竹内吟秋」の解説

竹内吟秋 たけうち-ぎんしゅう

1831-1913 幕末-明治時代の武士,陶工。
天保(てんぽう)2年生まれ。加賀(石川県)大聖寺(だいしょうじ)藩士。塚谷浅(せん),雲林院宝山にまなぶ。明治13年九谷陶器支配人兼陶工部長。のち加藤友太郎,ワグネルらにもまなぶ。絵付けにすぐれた。29年石川県立工業の教師となった。大正2年死去。83歳。本姓は浅井。名は知雅。通称は源三郎。別号に皚斎,有節斎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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