竹柴蟹助(読み)タケシバ カニスケ

20世紀日本人名事典 「竹柴蟹助」の解説

竹柴 蟹助
タケシバ カニスケ

大正・昭和期の歌舞伎狂言作者 元・国立劇場芸能部製作室主査。



生年
明治37(1904)年12月28日

没年
平成1(1989)年8月4日

出生地
東京・下谷

本名
古賀 義一(コガ ヨシカズ)

学歴〔年〕
竹町小卒

主な受賞名〔年〕
勲六等単光旭日章〔昭和50年〕,吉川英治文化賞(第21回)〔昭和62年〕

経歴
大正6年歌舞伎座の狂言作者竹柴晋吉に入門。8年竹柴蟹助を名乗り、14年座付き狂言作者となり、5代目中村歌右衛門、5代目尾上梅幸、15代目市村羽左衛門らの付き作者を務めた。41年国立劇場芸能部に入り、後進の指導にあたった。歌舞伎独特の書体である勘亭流文字第一人者でもあった。著書に「勘亭流教本」「歌舞伎勘亭流」、レコードに「柝の芸術」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「竹柴蟹助」の解説

竹柴蟹助 たけしば-かにすけ

1904-1989 大正-昭和時代の歌舞伎作者。
明治37年12月28日生まれ。竹柴晋吉に入門,大正14年歌舞伎座の座付狂言作者となり,柝(き)をうつなど裏方をつとめる。昭和41年国立劇場開場とともに芸能部にはいった。歌舞伎独特の勘亭流(かんていりゅう)文字の第一人者。62年吉川英治文化賞。平成元年8月4日死去。84歳。東京出身。本名は古賀義一。著作に「歌舞伎勘亭流」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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