竹簀の子（読み）タケスノコ

デジタル大辞泉

たけ‐すのこ【竹^×簀の子】

１ 細い竹や細く割った竹を編んで作った敷物。たけす。
２ 雨露がたまらないように、竹を並べて作った縁側や床。たけす。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

たけ‐すのこ【竹簀子】

1. 〘 名詞 〙 ( 「たけずのこ」とも )
2. ① 細い竹、細く割った竹などを編んで作ったしきもの。また、竹を網代(あじろ)のように組んだもの。たけす。
   1. [初出の実例]「賤の男がくろ木のこや竹すのこいなほみだれてかかる頃哉」(出典：出観集（1170‐75頃）秋)
3. ② 雨露がたまらないように、竹を並べうちつけて作った縁側、または、床(ゆか)。竹縁(たけえん)。
   1. [初出の実例]「為_二公方_一竹簀子柱大竹事於_二多武峯_一可_レ被_二尋進_一」(出典：親元日記‐寛正六年（1465）六月六日)
   2. 「竹簀子(タケスノコ)に尻をかけて、草鞋の紐を觧(とき)給へば」(出典：読本・椿説弓張月（1807‐11）残)
4. ③ 簀子巻(すのこまき)のこと。すまき。
   1. [初出の実例]「再三の諫めより利く竹簀子」(出典：雑俳・折句袋（1779）)

出典　精選版 日本国語大辞典